JR東京駅丸の内北口の手描きパース/建築イラスト
不動産広告・イラストマップ制作のために作画した、東京駅
です。水彩絵の具を用い、紙はwatson紙を使用しています。
手描きパースを制作する醍醐味はブラシアップするポイント
と描き流す(抜く)要素を設けることと考えています。
東京駅はシンメトリーな建物ですが、左側面にブルー系の色をさして、鉤型で囲まれた空間を表現することにより奥行き
感を出し、右側の空間とは違う間を演出しています。
ワトソン紙について
「ワトソン」の名前の由来は、ワトソン紙の前身、英国の輸入紙ワットマンから来るもので、製造中止となるまで多くのユーザに慕われたワットマン紙の後継紙、ワットマンの息子(=son)という意味を込めて名付けられました。日本製の高級水彩紙です。
特徴
・「ナチュラル」「ホワイト」の2色 ナチュラルはかなり黄色が強い
・木綿を主原料とする丈夫な表面
・適度なサイジング処理によるにじみ止め
・画用紙と比べ、毛羽立ちしにくい適度な粗さ(紙面のテクスチャー)と厚さを持つ
・水に強く、パステル画にも対応(マスキングを使えるという話もあるが、ものによってはマスキング液を薄める必要がある)
などがあげられます。値段も手頃で、デッサンやスケッチ、パースに最適な紙です。欠点として、ナチュラル色がやや黄味が強く、青や紫の発色が良くないことがあげられます。コットン100%の紙(例えばフランス製の高級水彩紙アルシュ)に比べ、にじみや重ね塗りの再現性にやや劣りますが、水彩の基本的な技法は楽しめる紙といえます。